ワーホリは本当に時間の無駄なのか?経験者が語るワーホリに対する後悔や失敗の噂の真相

ワーホリ・留学
  • 「ワーホリなんか行って帰って来てもまともな仕事なんかないよ。」
  • 「1年ワーホリにいったところで英語なんか話せるようになれないよ。」
  • 「ワーホリにいってもどうせ日本人と遊んで帰ってくるだけだよ。」

ワーホリに行くことに対して不安な人たち、勇気を出してワーホリに行こうと思っている人たちの質問に対して、
実際にワーホリに行って、後悔した人や、失敗した人、辛くて帰った人たち、もしくは自分は行ったことがないんだけど、
「辞めとけ。」
って言っている人たちのネットでの書き込みをたくさん目にします。

では果たして本当にワーホリって時間の無駄なのでしょうか?彼らのいっていることは本当なのでしょうか?
カナダに住んで約10年、いろんなワーホリの人たちと出会って、そして別れ、彼らのその後を知っているぼくがこのことについて考えてみたいと思います。

  • 「ワーホリなんか行って帰って来てもまともな仕事なんかないよ。」
  • 「1年ワーホリにいったところで英語なんか話せるようになれないよ。」
  • 「ワーホリにいってもどうせ日本人と遊んで帰ってくるだけだよ。」

これらの意見は、正直な話「本当の話」です。
実際にそういう感じで文字通り「ワーホリを無駄」「ワーホリに失敗」にした人たちをたっくさん見てきました。

ワーホリビザについて

普通、外国で外国人が「労働ビザ」を取得するのって、思った以上に難しいものですよね。日本だった外国人が労働ビザを取得しようと思ったらすごく大変です。
でもワーホリってごくカンタンな書類審査のみで「その国でどこでも1年間働けるビザ」が貰える奇跡のようなビザなんです。
カナダでもメキシコなどの、ワーホリ協定に入っていない国の人たちにこの話をしたら毎回「なんだその卑怯なビザは!」っていつも羨ましがられます。
そんな奇跡のようなビザを使って過ごした一年を「無駄だった」としてしまうのは、もったいないと言わざるを得ません。。。

ワーホリなんか行って帰って来ても仕事なんかないよ。

ネット上でこの類いのことを書いている人たちの意見には、ワーホリ先でなにも得ることはできないってことを前提にしています。
当たり前の話ですが、ワーホリに1年間行って、その人が何も得ずに日本に帰ってきたらまともな仕事がないのは当然の話です。。
しかし、ワーホリの1年だけ努力したところで、大したものは得られない可能性が高いのは事実です。
ですが、ワーホリで1年間海外で過ごして、日本に帰国後、良い仕事を得ていたり、自分の夢を叶えている人たちもたくさんいます。
でもそんな彼らはワーホリに来るずっとずっと前から何年も準備をして来ています。
そしてワーホリをそれまでの努力の「実践の場」として活用し、場数を踏んで、そして何かを得て帰国しています。
英語にしろ、仕事にしろ、ワーホリに来てから始めていたら間違いなく時間が足りません
本気で「英語を話せるようになること」を目標に来る人たちは、ワーホリに来る前に「オンライン英会話」や「フィリピン留学」などを利用して、しっかり英語の下地をつくってからワーホリに来ます。
そしてその奇跡のビザ、ワーホリビザを「英語を実践する」ためのツールとして活用しています。
また、仕事に関していうと、エンジニアにしろ、美容師にしろ、大工にしろ、しっかり日本で何年か修行してスキルを身に着けてからワーホリに来ます。
そして彼らもそのワーホリビザを活用して海外で自分の腕を試すために使っています。
そもそも、「ワーホリにいって英語を勉強する」人たちとは経っているスタートラインが違います。
よく聞く例えで「塾にいったら必ずいい東大に入れるわけではない」のと同じで「ワーホリに行ったら必ず何かを得れるわけではない」のです。
とにかくワーホリに行ったらなにか自分が変われるかもしれない
とただ漠然と思っているとしたら、それは難しいと言わざるを得ません。

今現在、特になんの準備もしていない状態の人が「ワーホリに行っても後悔するかもしれない」と思っているのであれば、ぼくは「だったら、きっと来ないほうが良いと思うよ」と言ってしまうと思います。

「ワーホリに行って帰って来て、英語を話せるようになる、または、今より良い仕事をゲットする。」
これを実現するためには「ワーホリにいく」だけでは絶対に難しいです。これは彼らの言う通り、本当の話です。
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ワーホリに1年位いっても英語なんか話せるようになれないよ。

こちらもよく聞く話ですよね。
ぼくがカナダで出会った日本人の中で、ワーホリの1年間だけで英語が(ペラペラ)話せるようになった人は、100人中数人いるかいないかだと思います。というかおそらく居ないに近いと思います。
「おっ!この人すごい!!1年でこんなに話せるようになったんだ!」
って人は、ワーホリ中、日本人とは一切話さず、万が一日本人と話すときでも英語で話したり、日本語を忘れる勢いでかなりストイックになって勉強していたような人たちです。
そのくらいワーホリ1年で英語を話せるようになるのはほぼ不可能な話だと思います。

しかもワーホリビザっていうのは先程も言いましたが、「1年間その国の どこでも働ける 魔法のビザ」です。
その大事な1年間を「働く」ことをせずに、「英語の勉強」に使ってしまっては、もったいないというのがぼくの考えです。
そもそも、英語の勉強はワーホリに来る前に日本で済ませておくべきでしょう。
そしてその勉強した英語を「働く場で実践する」のがワーホリの利用価値だと思います。
何度も言いますが、ワーホリではない普通の「労働ビザ」を取得するのは、ぼくも経験ありますが本当に大変なんです。。
100歩譲って英語の勉強をカナダでするのであれば「学生ビザ」という学生用のビザがちゃんと用意されています。学校に行くことの証明があれば、誰でもしかも人生で何度も取得できます。(ワーホリは人生で1度キリです。)
なので「ワーホリに行って英語が話せるようになる」という目標自体が本来のワーホリの価値と少しずれているといっても良いかもしれません。。

最近よく見かける「英語を話せるようになった人たちの道のり」を見ていると多いのが、
1.「オンライン英会話」や「フィリピン留学」である程度の英語力をつける(日本 or フィリピン)
↓↓↓
2.カナダの専門学校に数年間通って英語で専門知識を学ぶ(学生ビザ)
↓↓↓
3.カナダの専門学校に通えば貰えるコープビザやポスグラと呼ばれる労働ビザを取得する。(2〜3年程度)
↓↓↓
4.更にワーホリを使って、1年間、就労経験を積む。
という感じで、全部でやはり4,5年程度、カナダで実践を重ねて英語を身に着けています。

「ワーホリに1年位いっても英語なんか話せるようになれないよ。」
これは本当の話ですが、そもそも1年間で英語を話せるようになるという目標自体がかなり難易度の高いものだと思います。
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ワーホリにいってもどうせ日本人と遊んで帰ってくるだけだよ

これもワーホリあるあるですよね。
ワーホリにいっても実は周りは日本人だらけです。
バンクーバーともなると、あなたの思っている以上に、街は日本人だらけです。
実際にぼくがカナダで出会ったワーホリの日本人の、そうですね、80%くらいが日本人とつるんで日本語で話して、そして1年が経って、帰国している感じです。
ぼくはそのこと自体は別に悪いと思っていませんし、仕方のないことだと思っています。
むしろこれは日本人だけではありません。カナダでは他の国の人たちでも、メキシコ人はメキシコ人と、中国人は中国人とつるんでみんな生活しています。
海外で同じ国の人と一緒にいるのは、想像以上に安心できるものです。無理して異国の人たちばかりと一緒にいてストレスを貯めるよりもよっぽど良いと思います。

なのでこればっかりは、本人たちの意識の持ち方次第だと思います。
同じ夢を持って、お互い刺激しあえる仲であれば、日本人と一緒にいても全然いいと思います。逆にせっかくカナダにきているのだから、日本人とは絶対に話さないってような人も居ますが、それはそれで、全然オッケーだとも思います。
もちろん、英語の上達度でいうと後者(日本人とはつるまない)の人たちのほうが圧倒的に英語が話せるようになっているのは間違いないですが。
要は、どんな目的をもってカナダに来ていて、その「日本人とつるむ」が「逃げ」と感じてしまっていないか、という点だけだと思います。

まとめ

今回はワーホリに来て「後悔した」とか「すぐ帰ってきた」とか。
これからワーホリに行こうとしている人たちに対して「辞めたほうがいいよ」とか。
そういうネットでの書き込みがすごく多いのを見て自分なりの考えを書いてみました。

「辞めたほうがいいよ」って言っている人の内容は大体間違ってないし、本当のことを言っているとも思います。
逆に「行ったほうがいいよ」っていう書き込みが少ないのも、「ワーホリに一年間行っただけでは意味がない」ってことを物語っているとも言えます。

ぼくも「ワーホリに一年行っただけ」では英語が話せるようになったり、希望の仕事ができるようになったりするとは思いません。
ですが、ワーホリに来る前からしっかり努力して、しっかり計画をたてて、うまく活用すれば、ワーホリビザほどラッキーで無敵のビザはないと思っています。
しかも20代(31歳の誕生日まで)しかチャンスのない特別なビザです。
日本人の何%がこの魔法のビザを利用しているのかはわかりませんが、経験者としても絶対に使って欲しいビザだとも思っています。
これが「人生を狂わす1年」にするのか「人生を変える1年」にするのかは、完全にあなた次第です。

しっかり準備して、このワーホリという魔法のビザをあなたの人生のターニングポイントになるように活用してください。

みなさん、よきワーホリ活用ライフを!